【35年ぶりのギター】音が戻る時、人は動き出す。寄り添いが再起動した日
2025-05-04
【35年ぶりのギター】音が戻る...

こんにちは。BeWellの田仲なお美です。
 

今日は、ちょっと“仕事じゃない話”から始めさせてください。
 

ある日の午前9時、私はある場所で、ギターの音に包まれていました。
誘ってくれたのは、ギター練習を始めたばかりの友人、あっこちゃん。
そこは35年前に結成されたバンドの、ひさしぶりの“音合わせ”の場でした。
 

その中に、ひとりだけ──
ずっと姿を見せていなかった人がいました。
 

かつてバンドの一員だったけれど、
人前で歌うことに抵抗があり、練習に来なくなり、
やがて会社も辞めてしまったそうです。
 

あっこちゃんが「この声の人に会いたい」と言ったことをきっかけに、
バンド仲間がそっと連絡を取りました。
 

「今、人に会えない。元気がないんだ」と言われたとき、
誰もがあきらめかけていました。
 

そして今日。
集合時間の9時になっても姿は見えず、
12時を過ぎた頃、ふらりと現れたその人は、
ペットボトルを10本ほど抱えていて──
ギターは持ってなくて、、
 

メンバーのギターを借りると、
その手は、かつてのように力強く音を響かせ始めました。
 

その音が、もう、忘れられないほど圧倒的で。
 

驚いたのは、彼がメンバーの弾き方や歌い方の“癖”を全部覚えていたこと。
ブランクなんて、なかったみたいに。
いや、むしろ、ずっと心の中で弾いていたんだと思いました。
マーチンを買ったんだ。と昔、話していた続きを話し出していました。
 

彼にとって、音楽は「社会」でも「実績」でもなく、
「自分自身」だったんだろうなって思います。
 

「ギターを持たないと歌えない」とつぶやくその姿に、
私は、ずっと大切に抱えてきた“何か”がそこにあると感じました。
 

今日、私はギターの音を聴きながら、
「人を信じて待つことの尊さ」を思い出しました。
 

私たちは仕事の現場で、元気がない人、復職をためらう人、
「もう無理」と言う人に出会います。
 

でも、
その人が何を“自分”として大切にしてきたかに、
そっと目を向けることができたなら──
再び動き出す日を、信じて待つこともできるんだと思います。
 

その人の“音”を、誰かが覚えてる。
それだけで、もう一度始められるのかもしれません。
 
 
 
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田仲なお美

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